大名

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次の日・勝家屋敷 正幸・・・「うーん。呑みすぎたな。」 そこには、勝家、長秀、利家がまだ眠っていた。 正幸・・・「皆を起こしちゃマズイな。そ~と帰るか。」 正幸が帰ろうとしてると、大きな声で呼び止められた。勝家の家臣可児才蔵だった。 才蔵・・・「おはようございます。お帰りですか?」 正幸・・・「うむ。別れが辛くなるでな、皆が起きる前に帰るとする。勝家様によしなに。」 才蔵・・・「お待ち下され。正幸様それがしを、家来にしてくだされ。」 正幸・・・「何をおたわむれを。そちは勝家様の右腕じゃ。勝家様をもり立てよ。」 才蔵・・・「私は正幸様の生き様に惚れました。私も駿河に行き死闘を戦い抜きたいと思います。勝家様の為にも。」 正幸が返答に困っていると・・・・。 勝家・・・「正幸。才蔵を頼む!また才蔵、正幸を必ず守ってくれ。必ずワシが助けにいくからな」 正幸・・・「はっ。」 才蔵・・・「必ず。」 勝家・・・「気が代わらぬうちに、はよう行け。」 勝家は振り返り正幸達を送りだした。 正幸と才蔵は勝家の大きな背中を見ながら、新たな決断をし勝家屋敷を後にした。 正幸・・・「必ず。生きる。生きて勝家様とまたあおうぞ。」 才蔵・・・「はっ。」
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