信州真田の子孫！

大名

正幸･･･｢して。高天神城の情報はいかになっておる？｣

喜助･･･｢それが・・・。｣

喜助は、横に座る昌秀の顔を時より見ながら、言い難くそうに俯いていた。

正幸･･･｢どうした喜助？申せ。｣

喜助･･･｢はっ。恐れながら申しあげます。高天神城城主は松下之綱殿です。｣

昌秀･･･｢そうだ。約定を交わしておる故、掛川城同様すぐに開城するであろう。｣

喜助･･･｢それが・・・。藤吉郎の諜略により松下之綱は篭城の準備をしておりました。｣

昌秀･･･｢何？まことか？（怒）またしても藤吉郎が・・・・。｣

直親･･･｢これは厄介ですな。高天神も真田様に従う手筈で必要以上の徴兵をしました。通常は3000人なのですが今回は9000人兵を募りました故、苦戦するやもしれませぬ｣

今川家は指揮する人物が居なくなり、滅亡寸前だがやはり名門。金銀は蓄えてあり、いくらでも兵を雇う事が出来た。