藤吉郎の陰謀

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掛川城・真田本陣 「ドッーン」「ドドッーン」「ドッカーン」 正幸・・・「始めたか。」 才蔵・・・「城方は大混乱ですな。」 昌秀・・・「今攻めれば、城内へ簡単に侵入出来るかと思いまする。」 正幸・・・「(確かに今攻めるは得策。じゃが喜助等が戻るまで待ちたいの~)何の情報も無しに行けば、やられるのはこちらじゃ。しばし待て。」 昌秀・・・「わかりもうした。」 そこに伝令がやって来た。 伝令兵・・・「申し上げます。二俣城無血開城により落ちましてございます。村昌様以下5500人は、ここ掛川に向けて進軍中。」 正幸・・・「あい解った。無血開城か。あやつら二人にしては、短気を起こさず辛抱したの。」 二俣城は無血開城により降伏。 高天神城は水軍の攻撃が3日間昼夜問わず行われた。 城方は凄まじい攻撃が続く為就寝も出来ず、疲労がたまり、大混乱に陥っていた。まさに今攻めれば有利なのは、誰の目から見ても明らかだった。
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