駿河国・真田家誕生

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遠江平定の報は、真田忍により清洲の信長にも届いていた。 信長・・・「見事な戦ぶりじゃの~。」 藤吉郎・・・「ですがこれからが大変でございます。 武田、北条が攻めて来るでしょう。」 信長・・・「猿!白々しいぞ。ワシは遠江・駿河の田舎は、必要ない。ワシが欲っするは、美濃を取り京に上り天下に号令することよ。 遠江・駿河が他国に取られようと別に構わぬ。」 藤吉郎・・・「正幸殿に駿河を与え、遠江はどうするのですか?真田の力では、駿河一国治めるのが関の山。」 信長・・・「既に手は打っている。そのうち解る」 藤吉郎・・・「信長様もお人が悪い。でら、我々も美濃攻略を急いだ方が宜しいのでは?」 信長・・・「その通りじゃ。今月家康が清洲にくる。正式に同盟を結び、美濃攻略にかかる。」 藤吉郎・・・「はっ!」 この時、藤吉郎は新たな謀り事を進めていたのである。既に信長は真田廃除にかかっていた。正幸達の出現により歴史が徐々にズレはじめていたのである。
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