駿河国・真田家誕生

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昌秀・・・「今の駿河は治安は乱れ、山賊、夜盗が我が物顔で国を乱しておる。 その上戦となれば、民、百姓が苦しむ。氏真殿を追放し駿河を、駿河の民を救いたい。」 正綱・・・「正直申しあげると、それがしも戦を止めれる手立てが無いものか考えておった。 仮にも氏真様は主君じゃ。主君を裏切り、命を奪う!それがし、心苦しかった。だが正幸様のお心を知り、心のつかえが取れ申した。」 昌秀・・・「正綱殿。では?」 正綱・・・「それがしがお引き受け申そう。正幸様の慈悲深きお心に感服つかまつった。よしなにお伝えください。」 昌秀・・・「お辛い役目なれど宜しくお願い申します。」 正綱・・・「事が済めば、城を明け渡すので掛川城にて、お待ち頂きたい。」 昌秀・・・「承知つかまつった。では。」
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