~~駿河国・領地発展~~

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之綱・・・「どのようにして20万石も増やすのですか? それがしには理解できません。」 之綱は、半ば呆れたように返答した。 正幸・・・「山が多い地域では、山を削り田畑を造れば良い。 海や川に近い地域では、堤防を築いて田畑を造れば良い。そうすれば20万石以上は見込めるぞ。」 之綱・・・「と、殿。御戯れを・・・。山を削り堤防を造り田畑をつくる? そのような事出来るはずもありませぬ。また聞いた事もありません。 それに山を削るなど不可能に近い上に、何年かかるか解りませんぞ。」 之綱はもっともな事を言うている。だが正幸は現代の土木技術を使い、開発をするつもりなのだ。 勿論、400年前の人間が理解出来る訳もない。 正幸・・・「まあ聞いてくれ。山を削る為には、山の麓に穴を掘り、その穴に火薬を大量に入れ爆破する。これで山は自然と崩れよう。 山を崩した後、木は民家、寺院、街、城の築城や修繕の材木として利用できる。 残土や石なども同じじゃ。堤防を造る材料になるし城の石垣などにも使える。一石二鳥じゃ。」 之綱・・・「爆破とな?そんな工法思いもよりませんでした。ですが人や資金など、山から海への運搬はどうするのです?。」
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