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正幸・・・「まず山から海への運搬は川を使う。筏を作りそれに残土を乗せ、後は流れに任せ下るだけじゃ。
人材の確保は京の町から連れてくる。
足利家が今は治めているが、幕府の権威は地に落ち、町は乱れ、食うにも困っている者がたくさん居るようじゃ。寝る場所と飯を保証すればいくらでも集まる。それらを駿河に連れてくるのだ。」
之綱・・・「なるほど。それがしの浅知恵、お笑い下され。」
正幸・・・「之綱よ気にするでない。そち程の才のある奴はそうはいまい。
それに、このような大規模な工事は、之綱で無ければ達成出来ぬ。」
之綱・・・「それがしが指揮を取るのですか?
ありがたき幸せ。必ずや成功させてみせまする。」
正幸・・・「うむ。任したぞ。石高増はこれで解決できた。それだけではまだまだ心もとない。」
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