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正幸は、駿河の特産品にも目をつけた。駿河には多くの特産品があり、その質も見事な物だった。
これを生かし、新たに拡張した港から国内、異国との貿易を試みた。
※駿河特産物
・お茶の葉
・漆塗りの伝統工芸物
・雛具(雛人形)
・駿河竹千筋細工(するがたけせんすじざいく)
・安倍川餅
・安部金山、富士金山の砂金
等駿河ならではの特産物があった。
これらを異国人の多い、堺、博多へ持ち込んだ。
日本の工芸品を好む異国人は、たちまち魅了され競い合うように買いあさり、自国へ持ち帰った。
駿河真田家には異国のあらゆる国から、取引をしたいと願い出が出るほどである。
この異国の動きに危機感を抱いた日本の商人達は、競って真田家へ多額の金を献上してきた。
異国との貿易で、駿河の特産物は製造が追い付かず、品薄状態になり、国内では全く手に入らなくなった。
特産物を少しでも分けて貰おうと、機嫌をとりにきたのだ。
こうして現代の経営学を活用し、真田家の財政は揺るぎ無いものになった。
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