~信長動く!~

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残った家臣と正幸は、そのまま城に詰め、評定から軍議へと変わった。 直親・・・「一体どうなっているのだ。」 之綱・・・「昌秀殿はどう考えますか?」 昌秀・・・「織田軍が敗走した後、徳川と武田が突如織田領内へ侵略してきた。」 之綱・・・「それではやはり徳川、武田が同盟し織田と対するつもりか?」 昌秀・・・「う~ん?それは無いと思うが。」 直親・・・「では、何故攻めてきたのだ?」 昌秀・・・「織田を敵にまわすとするなら、徳川は遠江に侵略し、武田軍は空き家同然の美濃に攻め入るはず。だが美濃には攻めず遠江にのみ侵略してきた。」 直親・・・「それもそうだが・・・。何故じゃ。何故じゃ。」 昌秀・・・「今は何の情報も無い状態です。しばらくは情報収集を行いましょう。」 正幸・・・「そうじゃな。忍達が戻るまで待つか。」 駿府城は、突然の敵の侵略に不穏な空気に包まれていた。
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