真田絶体絶命の危機

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正幸、昌秀、喜助の3人になった城内。 正幸・・・「こたびの侵略。いかが思う?」 昌秀・・・「状況を見る限り、徳川は織田と敵対しているとは思えません。武田に関しては謎です。何しろ遠江を攻めるのに30000万の軍勢とはちと大袈裟過ぎます。」 喜助・・・「武田の事は紀蔵からの報を待ちましょう。」 紀蔵の知らせを待つ正幸達の元に、畿内にいる忍から知らせが入る。 忍・・・「申し上げます。信長様は、浅井朝倉を攻め滅ぼしました。またお市様と3人の姫君は無事城から出て参りましたが、嫡男万福丸様は信長様の命により秀吉殿が討ち取ったよし。 そのまま京へ軍を進め、比叡山を焼き討ちにし、畿内の敵は本願寺のみとなりました」 正幸・・・「織田、徳川、武田。同時に動いておる。」 昌秀・・・「もしや秀吉か信長様が、裏で動いていたのでは?」 正幸・・・「うむ。喜助、秀吉の元に多く忍を送り込め。あやつはきっとボロを出す」 喜助・・・「はっ。」 喜助も50人の手の者を連れ秀吉の元に向かった。 比叡山を焼いた織田信長。この行いに激怒した人物がいる。それは信長に踊らされていた、甲斐の武田信玄。だがそれも信長の想定範囲であった。
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