真田絶体絶命の危機

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幸隆・・・「幸い子息達は、幼少と言う事で許された。 今は、三男喜兵衞を婿に出した、武藤家に身を寄せている。犠牲になるはワシ一人で充分じゃ。ワシの子息達が頼って来た時は宜しく頼むと正幸に伝えよ。」 紀蔵・・・「はっ。(泣)」 幸隆・・・「書状をしたためたゆえ、これを正幸に渡してくれ。」 紀蔵・・・「はっ。それでは、おさらばで御座ります。」 紀蔵は涙を流しながら、海津城を出た。
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