先祖と対面

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正幸・・・「いかにも。おっしゃる通りです。」 幸隆・・・「では聞く。正幸殿は、どのようにして家康を討つつもりじゃ?」 正幸・・・「はっ。まずは何処かの大名家へ仕官し、大名に登りつめます。国力を高め、天下無双の部隊を作り家康に当たりたいと思います。」 幸隆・・・「ははははははっ!見事じゃ。それでこそ我が真田の子孫。 で、どこの大名家に仕官するつもりじゃ?」 正幸・・・「はい。尾張国・織田信長殿の元に行きたいと思います。」 幸隆・・・「なるほど。今は弱小大名だが、いつか天下に1番近い男になるからか?にわかに信じられぬが。」 この時の幸隆も、今まで来た子孫達から今後の時代の流れを、聞いていたようだ。 だが、今までの子孫達は、家訓である日々の精進を、サボっていたようで歴史の知識もなく全ては伝わっていなかった。 正幸・・・「大名になるには、信長に仕えるが1番早いかと・・・。」 幸隆・・・「信じられんが、そちたちが言うのならその通になろう。またそち達なれば、家康を討ち果たせるかもしれんのう。」 幸隆は、正幸達を鋭い眼差しで見つめながら言い放った。 真田一族は一目みて相手の力量が解るほどの力を持っているのである。
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