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正幸･･･｢そうじゃな。そうなると誰に取り次いで貰うかじゃ。
今後の事もある故、将来出世する人物に取り次いで貰わねばならぬ。｣
どこの大名家にも、家臣の中で派閥というのがあるため、どの派閥に入るかで出世の遅い、早いが出てくる。そのため、誰に紹介して貰うかは重要なのである。
昌秀･･･｢前田利家殿、藤吉郎殿（後の豊臣秀吉）柴田勝家殿、丹羽長秀殿が宜しいかと。｣
正幸･･･｢確かにこの4人じゃな。うーん誰が良いかの～？｣
正幸はしばらく考えた後再度こう切り出した。
正幸･･･｢前田利家殿にするぞ｣
昌秀･･･｢何故です？｣
正幸･･･｢前田家はいずれ100万石の大大名になる。今は信長殿の小姓をしておりどこの派閥にも入っておらん。また義理堅い男じゃ｣
昌秀･･･｢確かに我等には１番良いかもしれませんね。｣
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