世界一不幸な高校生

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本日の天気は快晴である。 まだ少し肌寒い春の風で、カーテンがゆらゆらと揺れ動き、心地良い春の日差しが、窓からじんわりと入って来る。 しかし、 「ハァ……」 重い。 その漢字一文字では表せないくらいの、重いため息を吐く。 その様子は、はたから見れば以下にも不幸極まりなく、見事に春の景色をぶち壊す。 そんな岬の背後に迫る、黒い影がひとつ――。 「…ハァォグェ!?」 もうひとつため息を吐こうとした瞬間。 ドスン、と首の後ろに激しい衝撃が、突如として岬を襲った。 「だ……誰だ?」 首をおさえつつ力弱く振り返ると、そこには見慣れた人物が、満面の笑みを浮かべて立っていた。
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