出会い

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    「お嬢さま、起きるお時間です」 カーテンが開き、 日の光が部屋中を照らしつける。 外からは鳥のさえずりが聞こえてくる。 毎朝、雇われ人が私を起こしにくる。 「今起きたところです」 一言そう言って、私は支度をし始めた。 私の名前は、天宮 姫紗〈アマミヤ キサ〉。 今年で高校2年生になったばかりだ。 そして、私の父は『天宮大産業』の社長であり、数々の会社に名が知られている。 誰もが、私の家を‘天宮財閥’といい、 羨ましがった。
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