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私は支度が整ったので、
朝食をとりにリビングに行った。
リビングには、早々と父が座っていた。
「お父様、おはようございます」
「姫紗か、おはよう。
今日はクラス変えらしいな。
嫌なクラスになったら私に言いなさい。
変えてもらうよう言っておくから」
「いいえ、大丈夫です。
どんなクラスでもやっていくつもりです」
「いいや、ダメだ。
頭の悪い虫が、姫紗に近づきでもしたら
‘天宮’の名に傷がつくだろう」
「…はい、分かりました」
‥私の父は、‘天宮’の名に傷をつけられる事をかなり嫌っている。
「姫紗、新しいクラスでも
『期待』しているぞ。
今までどおりトップに立て」
「はい……」
--‘『期待』しているぞ’。
私はこの言葉が嫌いだ。
でも父は、毎日のように私に言ってくる。
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