🍀アリスの願い*その①*🍀

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「クロさん…私の願いは…」「願いは?」 「彩兎くんと近くなりたいです…」 「近くなりたい?」 「はい…」 猫はしばらく考えている様子だった。 「言っておくけど」「あっはい…」ニヤリと笑った。 「僕の魔法は少々荒いよ♪」 ゾクリっ❗ なにかが背中を走った。悪寒…? 「ん~じゃぁ帰るよ」「もう帰るんですか⁉早っ」 とことこ窓に向かう。私はそれを呆然と見ていた。 「アリス、明日楽しみにしてなよ」 そう言ってクロさんはベランダのフェンスに乗り、おり…落ちた⁉ 「クロさん⁉」慌ててベランダに出て下を覗いた。だけど、そこにはクロさんの影もなかった。 明日…楽しみにできるのか…?
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