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一人目のプレイヤーがドームから出てきた。
黒い長髪の髪をなびかせながら、黒いスーツを着た20代後半くらいのクールな男が出て…
その背後から、ポニーテールの10代後半くらいの女の子が、長髪に甘えるように抱きついていた。
長髪の男が、俺に気づく…
「あっ雅春」
長髪の男(親父)が、人懐っこそうな声で俺の名を呼び、俺のところ来る
そして…
「あら、雅春じゃない、こんな所になんでいるよ?」
俺と同い年ぐらい容姿の母が、意外そうな顔をして、俺に話しかけてきた。
「なにやっているんだよ!!親父も母さんも…
あのメールで家族を増やす為に頑張っているって…」
俺のこの不用意な発言に、周りの観客がざわめく…
「こんな人前で、何を言っているの!」
親父が、顔を赤く恥ずかしそうに、俺を睨む
「人のことを考えずに、そんな卑猥な事を言うなんて…
誰に似たのかしらね?」
たぶん、あんたです母さん…
とりあえず、今日は恥ずかしい事に会いまくっているから、
俺は、親父と母さんの手を掴むと、ゲームセンターから出て問い詰めようとしたが…
「なんで、「ごめん!!雅春、今から春夏さんと一緒に行かなきゃいけないことがあるんだ!!」」
親父が、俺の手を解くと…母さんの手を掴んだ
「5時までには家に帰るから、じゃあ、お父さん頑張ってくるからね!!」
「上手くいけば、4人家族よ!!」
そう言うと、親父たちは、走り去った…
街中で…さっきの発言を聞いた人たちが、
俺の方をチラチラ見てくる…
母さん…さっき俺に言った言葉を…貴方に返そう
母さん100%貴方たちです…。
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