6.別れし日常

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そいつは、先輩の妹にちょっかいを出して、俺を殴ってしまった、知らない奴だ。 臆病者と呼ばれ、顔を真っ赤にさせたが、すぐに、自分を落ち着かせる動作をすると、 隣の奴に…ん? よく見れば、奴以外に、時代遅れの不良と言うよりも、流行が3つほど過ぎた服装をした奴らもいた。 「なに、カールに喧嘩をふっかけて、こいつ~」 パンチパーマーの既に絶滅危惧種が、カール… 俺を殴った男であり、臆病者に話しかけた。 「スティーブ、そうなんだぜ…俺が可愛い子って、目をつけた子にナンパしたらさ、 いきなり間に割り込まれて、オレを睨みつけるんだよ、 フィアーも何か言ってくれよ」 頭がこんがらがってくるな… 日本人の癖になんだ?スティーブとかカール、フィアー? 「許せないよな…こんな人の恋路を馬鹿にする奴は・・・」 フィアーと呼ばれたゴリラ体型の頭にポマードを気持ち悪いぐらいに塗りつけたオールバックの奴も賛同する。 要するに、先輩の妹にちょっかいをかけた奴 カー…えっと…カ…まあいい、 スナック菓子 パーマーが…スティー…これ は、パンパーで、 3人目がゴリラか 俺は得意げに頷くと… 「スナック菓子、パンパー、ゴリラ」 それぞれに指をさしながら、名前を言う。 別にたいした理由は無い、ただ馬鹿にしたかった、それだけの事だ。 前の二人は、何の事か意味が解らず首を傾げたが、3人目は、やはりコンプレックスだったらしく… 「この野郎!!ぶっ殺してやる!!」 ゴリラが吼えた… 今の心の闇を、ここで晴らすのも良いかもしれない… ~~~~~~~~~~~~ 余談だが、パンパーはパン〇ーズ 、某紙おむつの企業の事だ
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