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俺は、母さんたちに、居間の机で先輩の妹と面と向き合って話せる位置に座らせられ、
俺の隣には、親父が、先輩の妹の隣には母が座っている
「改めて、紹介するわね 雅春、彼女は鷲見 冥乃(スミ メイノ) 今日から家の子になりました!!」
「わ~い、どんどん、パフパフ!!」
親父が傍で嬉しそうにハシャグ…
「はぁ?」
あまりの出来事に、今日何度目だろうか…思考が停止し…
「つまり!!鷲見改め!!月影 冥乃(ツキカゲ メイノ)になりました!!」
「よっ、よろしくお願いします」
先輩の妹さんが俺に頭を下げる…
「いや~父さん頑張ったんだよ~
鷲見の叔父さんから、冥乃ちゃん(の親権)を奪い取るの~」
「ええ、しかも、ゲームセンターであの新作をクリアー出来たら、考えてやるって言っておきながら、約束を破ろうとしたのよね~」
母さんが、ゲームセンターの時の事を、うっとりしながら思い出している…って!
!
ゲーム!?ゲームで人の人生を賭けたのかよ!!
なんて叔父だというか、それで本当にゲームをやって勝って、追求したのかよ!?
普通それを本気でやると思わないで、逃げるだろう!!
「あの…月影くん…あの…あまりおじさんたちを攻めないで…」
あんなはっちゃけた、両親を庇おうとする先輩の妹さん…
なんて優しい子だと、思っていたら…あの親父!!
「ああ~おじさんじゃなく、お父さんでお願い」
と涙目でいつの間にか…
妹さんの両手を掴みながら言うし!!
「それに、月影くんじゃなくって、もう君も月影家の一人なのよ~
そんな他人行儀だと、お母さん泣いちゃうよ~」
更にその手を母さんが掴みながら涙目でそう言う…
俺はため息をついた。
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