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「ごめんなさい…私…調子に乗って…」
二階で俺の部屋を片付けているとき、彼女はそう言った。
「いや、別に謝らなくっても良いって、あれはあれで…
楽しかったし…って!!
俺はMじゃないからな!!
別にこれくらいなら、いつもの事だから平気であって…
毎回されたら…」
と取り乱す俺を、彼女はクスッと笑った。
「それこそ本当に失礼じゃないですか!!私がそこまで、怒りやすいと…」
「だって、先輩の妹だよ~」
彼女の表情が暗くなる…
そして…母さんのあの言葉が…過ぎる…
(そんな言い方じゃ…受け入れないって言っているものよ!!)
だから、俺は言葉を付け加えた
「それに、これから、俺の家族になるんだし…俺も先輩に似て言ったよね?
だから、俺が無茶したら、ちゃんと怒ってくれなきゃ…
俺、バカだから…
浮かれきっていて…
判断できてないから…
心配させるなって…怒ってくれなきゃ…って…
俺、なに言ってんだろう?…
あはは、俺の方が馴れ馴れしくって失礼な…」
俺が謝ろうとした時…彼女は身を乗り出して…
「そんな事ありません!!わっ…私…凄く不安で…受け入れてもらえるか…どうかも…
それに…知らない人が…兄になるって…言われて…怖くて…初めて会った時も…
あんな姿を見たものだから…嫌われたんじゃないかと…」
初めてあった時にあんな姿?嫌われた?
「ごめんなさい!!あの事は言わない方が良いですよね…
男性の裸を見たのは初めてだったから…驚いて…」
初めてあった時に…俺が裸?おかしい…俺の記憶と話が合わない…
俺らって…今日の葬式の時…会わなかったっけ?もしかして覚えてな
い?
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