12.片付け

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「ごめんなさい…私…調子に乗って…」 二階で俺の部屋を片付けているとき、彼女はそう言った。 「いや、別に謝らなくっても良いって、あれはあれで… 楽しかったし…って!! 俺はMじゃないからな!! 別にこれくらいなら、いつもの事だから平気であって… 毎回されたら…」 と取り乱す俺を、彼女はクスッと笑った。 「それこそ本当に失礼じゃないですか!!私がそこまで、怒りやすいと…」 「だって、先輩の妹だよ~」 彼女の表情が暗くなる… そして…母さんのあの言葉が…過ぎる… (そんな言い方じゃ…受け入れないって言っているものよ!!) だから、俺は言葉を付け加えた 「それに、これから、俺の家族になるんだし…俺も先輩に似て言ったよね? だから、俺が無茶したら、ちゃんと怒ってくれなきゃ… 俺、バカだから… 浮かれきっていて… 判断できてないから… 心配させるなって…怒ってくれなきゃ…って… 俺、なに言ってんだろう?… あはは、俺の方が馴れ馴れしくって失礼な…」 俺が謝ろうとした時…彼女は身を乗り出して… 「そんな事ありません!!わっ…私…凄く不安で…受け入れてもらえるか…どうかも… それに…知らない人が…兄になるって…言われて…怖くて…初めて会った時も… あんな姿を見たものだから…嫌われたんじゃないかと…」 初めてあった時にあんな姿?嫌われた? 「ごめんなさい!!あの事は言わない方が良いですよね… 男性の裸を見たのは初めてだったから…驚いて…」 初めてあった時に…俺が裸?おかしい…俺の記憶と話が合わない… 俺らって…今日の葬式の時…会わなかったっけ?もしかして覚えてな い?
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