12.片付け

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「あの…冥乃さん?」 とりあえず… 話を聞こうとしたが… 「冥乃ちゃん、もう遅くなるから、早くその野獣の部屋から出た方が良いわよ~」 タイミングが悪く… 母さんの声が聞こえて… 「あっ…いま出ます!! では、雅春くん、また明日!!」 止める暇もなく… 彼女は出て行った… 「まっ…いいか…いつか話せばいいんだし…」 と俺は軽い気持ちで考えた。 俺は本をダンボールに入れ終えると、次に洋服を入れ… 寝具のあたりで考えた… 俺の布団のマットだけど… どうしたら良いんだろうか? シーツは変えるとして… 屋根裏部屋にはベッドは無いし… 「なにをベッドで悶々しているの?」 そう考えていると、いつの間にか親父が部屋に入ってきていた!! 「気配を消して入って来るな!!それに悶々してない!!」 「だって…せっかく覚えたスキルだよ~鈍ったら困るよ~」 親父は胸を張りながら言うが… そんな泥棒スキル… いやストーカースキルは… いる時がいつか来るかもしれないけど… 普通の生活に入らないぞ!! 「そんな事より…雅春~新しい冥乃ちゃん用のベッドを通信販売で買ったから~ このベッドは屋根裏部屋に持って行ってね~」 はい? この親父何を言いやがりました? 「ん?何か理解してない面だね~ 良いから、このベッドをてめぇの部屋に持って行きやがってください」 なっ…なんだ? 急に親父の口調が…毒々しい棘が…
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