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「あの…冥乃さん?」
とりあえず…
話を聞こうとしたが…
「冥乃ちゃん、もう遅くなるから、早くその野獣の部屋から出た方が良いわよ~」
タイミングが悪く…
母さんの声が聞こえて…
「あっ…いま出ます!!
では、雅春くん、また明日!!」
止める暇もなく…
彼女は出て行った…
「まっ…いいか…いつか話せばいいんだし…」
と俺は軽い気持ちで考えた。
俺は本をダンボールに入れ終えると、次に洋服を入れ…
寝具のあたりで考えた…
俺の布団のマットだけど…
どうしたら良いんだろうか?
シーツは変えるとして…
屋根裏部屋にはベッドは無いし…
「なにをベッドで悶々しているの?」
そう考えていると、いつの間にか親父が部屋に入ってきていた!!
「気配を消して入って来るな!!それに悶々してない!!」
「だって…せっかく覚えたスキルだよ~鈍ったら困るよ~」
親父は胸を張りながら言うが…
そんな泥棒スキル…
いやストーカースキルは…
いる時がいつか来るかもしれないけど…
普通の生活に入らないぞ!!
「そんな事より…雅春~新しい冥乃ちゃん用のベッドを通信販売で買ったから~
このベッドは屋根裏部屋に持って行ってね~」
はい?
この親父何を言いやがりました?
「ん?何か理解してない面だね~
良いから、このベッドをてめぇの部屋に持って行きやがってください」
なっ…なんだ?
急に親父の口調が…毒々しい棘が…
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