13.先輩との思い出2

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親父はベッドを屋根裏に置くと… これくらいで疲れるなんて… やっぱり…歳かな~なんて言いながら、部屋から出て行った。 俺に負担がかからない様に、親父が持っていたのを、わかっていたから、俺は何も言わなかった。 今日は疲れたな… 俺も同意見だった… だから、置いたばかりのベッドの上に寝転がった… そして…ダンボールに置いていたノートを見た。 「先輩…」 俺はそう呟くと…先輩の事を思い出した… 「おい…おい!!返事をしろよ!!ったく… もう一度言うぞ!!俺の名前は、鷲見連子だ! わかったら返事くらいしろよな!」 学ランを着た連子と言う奴は、これで何度目かもわからない事を俺の前で繰り返していた… 「…わかったよ…そんなに喋らなくても…一回言えばわかる」 あまりにも何度も繰り返すもんだから、俺は諦めて返事をした。 だが、それでも、鷲見連子と言う奴は、満足した様子は無く… 俺に話しかける… 何をどうしたら良いんだ…と、俺は悩んでいると 「まったく…50回続けていっても、わからないのか?」 やっと、自己紹介以外のことを先輩が話した。 「ちゃんと返事をしたのに… 止めなかったのは、アンタだろう…」 俺は、そう話したが… 「そんな事、言ってたっけ? 俺が期待した答えじゃなかったんだろう」 そんなわけのわからない事を言って… 「じゃあ… どんな返事が良かったんですか?」 とイライラしながら俺が言うと… 奴は怒ったように、俺に指を向けると 「普通はだな!!名前を聞いたら、自分も答えるだろ? それくらいもわからないのか?」 その言葉に…俺は…頭に手を当てた… こんな簡単な事を…自分は忘れていたのか… 「そもそも…人が名のったら、自分も答える事を、最近の奴は…」 「月影雅継… 俺の名前は、月影雅継だ…」 ぶつくさと文句を言う先輩に… 俺は名前を告げると…先輩はニカっと笑い… 「改めまして… よろしくな、月影~俺の名前は自由に呼んでも良いぜ~」 と言い…俺の肩を叩いた…
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