14.夜の月に誘われて

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何のあてもなく… 外を歩いた… ただ… 月が紅かったから… 外に出たが… 肌寒い… やはり二月の夜は寒い… まだ、雪は降っていないが… 雨が降れば、確実に雪だろう… 俺は、壁に身を寄せ… 周囲を警戒する… 先輩を殺した犯人がまだいるかもしれない… 殺人事件が起きたこんな夜に… 他に人がいる気配がした… もし… こんな日に外にいるとしたら… それは…犯人か… 俺は身を潜め…気配を隠し… 近づいてくる気配に集中する… そして…そいつは…俺の視界に入った… そいつらは、二人組みで… 黒いに黒い帽子を着ていた… そう…警察だ… 警棒を片手に、周囲を警戒しながら歩いていた… きっと、犯人を捜しているのだろう… もし、見つかれば… 犯人扱いされ補導される… だから、俺は息を殺して警察が通り過ぎるのを待っていたが… 俺の耳に… 信じられない話が聞こえた… それは…警察の話… 「なあ…この事件って…やっぱり…2年か3年くらい前の…あの事件か?」 「2、3年前?その時まだ、本官は居なかったのでありますです!」 「そうだっけ?まあ…良いか…」 「どんな事件だったでありますか?本官は、非常に興味がありますです!」 俺もあった… このまま警官が去るのを見ていようと思ったが… もし…先輩の事件に関係しているのなら… 俺に何か出来る事があるかもしれない… 俺はそう思い…警官の後を尾行した…
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