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「その事件だが…
今回と同じ様に…
あの公園で人が死んだんだよ…
ナイフで胸を刺された状態でな…」
「今回の事件と同じでありますです!
本官これは…もう事件の関連性がばりばりしますです!」
「そうだろう?模様犯と言う考えもあるんだがな…」
「それで、その事件の犯人はどうなったです?」
「その犯人か?実はな…」
急に警官が声を潜め、相方の警官もそれに耳をかたむけるように顔を近づける…
良い所で…
声を小さくしやがって…
俺はそう思い、ゆっくりと距離を詰める…
そして…
「まだ何もわかってないんだ!!
犯人も捕まってないだな~!!」
急に警官が大声でそう怒鳴って…
俺は驚いて飛びのいた時に、足音をたててしまった
「誰です!!」
相方の警官が、俺の隠れている方向を振り返る!!
ヤバイと俺は思った…
捕まったら…職務質問…いや…補導だ!!
俺はすぐに逃げようと思ったが…
「誰だ!!急に大声を出しやがって!!時間を考えろ!!」
俺の隠れていた方から、怒鳴り声がした…
近所の住人のようだ
「やべぇ!!時間を考えて無かった!!逃げるぞ!!」
近所の住人に怒鳴られ…
警官の先輩が走って逃げ出す!!
「待って欲しいのでありますです!!」
そして、こちらを警戒していた相方の警官も走って逃げ出した…
俺はそっと息を吐いた…
「助かった…あの程度で驚くなんて…親父の言うとおりだったな…」
せっかく覚えた技術を腐らせたら、必要なときに役に立たないなんて…
「だけど…
先輩のような殺人事件は…
前にも遭ったって…
これに関連しているかを調べたら…
犯人が…わかるかもしれない…」
知らない間に拳に力が篭る…
「先輩…
俺…
探しても良いですよね…
先輩を殺した奴を探しても…」
だけど…俺は…先輩を殺した奴を見つけて…
何をしようとしたか…わからない…
だけど…それでも…俺は…先輩を殺した奴を探して…
何かをしたかった…
たぶん、俺は話を聞きたかったのかもしれない…
なぜ先輩を殺したのかを…
そして…教えたかったのかもしれない…お前がどうなるかを…
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