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「月影 雅春(ツキカゲ マサハル)
お前に、この本を進呈しよう!!
まあ、俺が書いて本の原稿のネタ帳だけど、
この話を書いているときは、恋人はいなかったけどさ…
いつか俺にもこんな気持ちになれるような人がいるんじゃないかって…
人生は、まだ先があるんだ、
だからさ、オレはその先を見ようと思うんだ」
まだ、人生は先があるって、確かに、そうだ
俺も、まだ未来がある……
先のわからない未来が…
「だから、お前も頑張れよ」
先輩はそう言うと、俺の肩を二、三回叩き、
「恋人が居ないオレのような悲しい青春を送らないように、精一杯生きろよ」
そのときの先輩の顔は、とても眩しくて、晴れ渡っていた。
だけど…
数日後…先輩は死んでしまった。
公園の中央で
心の蔵にナイフを突き立てられ…
死んでいた……
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