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人のご飯を奪って何が良しだ。
僕は心の中でそう呟いて、顔の横に刺さったフォークを引き抜く。
一瞬死んだと思った。いや、本当。
ツンが手を出すのでその手にフォークを乗せてやる。フォーク持参とかどんだけ洋食派だし。
そう思っているうちにツンは食事を終えたらしい。ぶつくさ言いながらも綺麗に無くなっている。
畜生。
炊飯器の中、米粒一つ残ってないじゃないか。
ξ*゚⊿゚)ξ「ま、不味くはなかったわ」
うなだれる僕を見ずツンがそう言った。
この言葉は作った側として嬉しいが、ご飯を取られたことを忘れ、喜ぶほど僕は出来ていない。
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