嘘と真の騙し合い

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あの少女をとりあえず家に置いたのは良いとして ただ、いつまでも、この状態のままではいられない 家出なら、やっぱり家に帰すのが筋だろうし 何か事情があるなら それを解消するのも面倒を見ると決めた俺の責任でもある 「とりあえず情報屋に調べてもらうしかないな」 俺が通ってる大学に情報屋をやってる先輩が居てる その筋では有名な情報屋だが大学では違った意味で有名だ 「…あまり頼りたくは無いんだけどな」 大学のサークル棟内を歩く 静かなものだ 講義中という事もあり 俺と同様に授業を取ってない生徒がチラホラ居るだけで殆ど人の姿は見えない 目的の部屋の前に立つ 未確認生命物体研究所と書いてある扉のノブを回して開けた 「やぁ待っていたよ!」 そして閉めた 何やら扉の向こうから開けようとしているみたいだが全力で扉を引っ張る 此処に用があるんだが、それでも入りたくない だって、コートに裸っていう典型的な露出狂が目の前に突然現れたら普通逃げるだろ? 例え女でも俺は嫌だ
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