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色々と諦めて布団から這い出る
別に田中さんに後々怒られるのが怖いとかではない
断じて違う！
………少しはあるかもしれないが
何となく情けない気持ちを溜め息と共に吐き出しながら玄関のドアを開ける
「………ん？」
ドア開ければそこは、いつもの見慣れた二階建てのボロアパートの廊下とやたら晴れ渡っている青空
「んー……ん？」
イタズラか？と思ってると下からやたら視線を感じるし俺の視界の下の方にも何か映っている
…無視して部屋に戻るか？
しかし、また呼び鈴鳴らされまくったら
田中さんの恐い顔を思い浮かべつつ視界を下に下ろす
「………ふむ」
子供だ
どこからどう見ても子供だ
黒い生地に蝶が描かれた着物を着ている以外は普通の子供だ
少女だ
「えーと…どうした？」
「光栄に思え今日からお前を世話係にしてやる」
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