神様の訪問

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「…………」 視線を上げて雲一つない空を眺める 朝に相応しく小鳥達のさえずりが聞こえてくる 穏やかな朝だ ゴールデンウイークも過ぎ、ほのかに暖かくなってきた今日この頃 きっと聞き間違いだろうともう一度、視線を下げて目一杯の爽やかスマイルを浮かべて口を開く 「何の用だい?」 「なんじゃ?聞こえなかったのか?その歳で耳が遠くなったのか?……しょうがないからもう一度言ってやる。儂の話をよく聞け。今日からお前を世話係にしてやる」 まさかの毒舌と共にさっきの台詞が聞き間違いじゃない事を確認する 「えっと何かの遊びかな?」 「遊んでるほど儂は暇ではない、うつけが」 「……何かよく分からんが俺もヒマじゃないから。そろそろ学校も行かないと駄目だし。他の人を当たって」 「なっ!?拒否するというのか?」 「拒否する拒否する」 少女の驚き顔を無視して適当に相槌を打つ そろそろ本格的に時間がヤバい 少女に気をつけて帰れよと一言注意して返事も聞かずドアを閉めた
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