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それから純は、更と枢と拓麻が話しているのを聞きながらジュースを飲んでいた。
ザワッ…
いきなり周囲がざわつきはじめた…そのざわつきの元凶である貴族ヴァンパイアたちの目線のさきには五人の人間がいた。
三人は大人で―二人の子供には見覚えがあった…―。
忘れるはずもない。
ついさっき、夜会に来る途中見かけたあの双子だ。
こんなところにくる人間と言えば、ヴァンパイアハンターくらいのものだろう。
純(そっか…あの双子もヴァンパイアハンターになるのかな…)
枢「あれは…錐生…と夜刈か…」
?「…零……壱縷」
双子は零と壱縷と呼ばれ母親らしき女性の元へ行くと三人の大人に守るように囲まれる形になった。
(零くんと壱縷くん…か)
―自分の頬が少し赤く染まっているのはきっと熱気のせいだろう…―
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