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でも、ずっと家にいるわけにはいかない…
純も…
ヴァンパイアだ。
しかも純血種という一番階級が高い存在―。
純は、とくに何も考えず、延々と続く木々の景色を見つめていた。
純(ぁ………)
そんな折、ふと銀髪の一人の少年が目に留まった。
遠くてもわかる…。
少年は誰かに頭を撫でられ笑っていた…
その少年に抱き着いている少年もまた銀髪で、無邪気に笑っていた。
おそらく双子なのだろう。
その頭を撫でられていた少年のぎこちない笑い方が、なぜだか夜会に着くまでのあいだ脳裏から離れなかった―。
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