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次の日、バッタが来た。憎たらしいそいつは、ハナコの大事な葉っぱを一枚、きれいさっぱり食べてしまった。
「やあ、よかった。まだ食べられる葉っぱがあって、ほんとに助かった」
バッタは満足そうに言った。
「もう食べないで!」
ハナコは抗議したけれど、バッタはため息をついてこう言った。
「前は、あのノッポの草がたっぷり食べさせてくれたんだけどね。あいつはもういないし、しようがないじゃないか。ぼくだって、食べなきゃ死んじまう」
そして、バッタはぴょんぴょん跳ねて、どこかへ行ってしまった。
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