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――僕は知っている。 詠乙という男はまた僕を殺人事件に巻き込ませる気だ。 読む方も読む方で、誰もが主人公に近しい人が死ぬ事を望んでいる。 ――それが文字の世界。 詠乙はまた人を殺す。 詠乙はまた人を殺す。 詠乙はまた人を殺す。 詠乙はまた人を殺す。 詠乙はまた人を殺す。 詠乙はまた人を殺す。 詠乙はまた人を殺す。 詠乙はまた人を殺す。 だが、今回ばかりは本条さんという最愛の人が僕の目の前にいる。 この子だけでも僕は守りたい……
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