一人目

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次の日。 「ゴメン、少し熱っぽい。開店時間までには顔を出すから」 マスターは可奈子に電話をしていた。 「休めないの?」 心配そうな顔で堀内が聞くと、 「ああ、可奈子はカクテル作れないしな。四時になったら起こしてくれ」 マスターはそう言って、寝室に入っていった。 暫くして、堀内が一人でテレビを見ていた時インターホンが鳴った。 「は~い」 ドアを開けると、宅配業者の服を来た人が立っていた。 「なんか、荷物が届いたよ~」 堀内は寝室のドアをノックした。 マスターが出てくると、リビングに縦、横、高さがそれぞれ1メートルくらいの大きな段ボールが置いてあった。 「宅配便か。何が入ってる?」 マスターは頭をかきながら聞いたが、 「分かんない。何も書いてないよ」 堀内は首を横に振った。 不思議そうな顔でマスターはガムテープを剥がし、蓋を開けた。 青いビニールシートが見えた。 それは、何かを包んでいるようだった。 マスターはビニールシートを外そうとした。 「!!!!!」 慌ててマスターは手を引っ込めた。
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