第三章

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この数日間でますます元気を増した太陽。5月下旬にも関わらず気温は25度を超え始めた。 さて、部活の時間だ。 夏休み前には大学受験の影響で三年生は引退してしまうと言う。 社研はどうすべきものだろう。 「さすがに部員2名ではきびしいな。」 「残念だが。」 俺は別にどうなろうと知ったことではない。 ただ、高峰さんがかわいそうだと思う。 あ、でも別の部に入るのは面倒だな。 「私と葛籠先輩だけじゃ駄目なんですか?」 「校則では三名以上となっていたはずだ。」 「ただ、今年度の終わりまでは登録上は僕達も社研の部員ということになっているから。」 「来年度は君達は他の部に入ってもらうことになるね。」 それじゃ、英語部あたりにしとくか。 楽だから。 議論はここで終わり、後はいつもと同じ活動だった。 帰る間際に高峰さんから変な質問をされたが。 「最近、特に変わった事ってありました?」 別に…。平凡だな。
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