37人が本棚に入れています
本棚に追加
朔真が俺の部屋から出た後外の空気を吸おうと自室から出た。
やはり日は上まで登っており刻で言うなら九つ(11~1時)だろう…。
忍びは午前は農作業などに励み、午後から忍術・心身の鍛錬をする事が当たり前のような生活だが…既に九つである…
そういえば昨日の暗殺で返り血が付いたな…服ではなく肌から鉄の臭いがする。
羅『…滝にでも行くか…』
俺は里の南の山にある滝へと足を速めた。
山道は幼き頃から飽きる程登っていたため滝への道は足を止めることなく瞬く間だった。
山はいつものように鳥の鳴き声が響く程静かだ…滝へ滝へと足を速めれば滝壺へと落ちる水の音が大きくなる。
ーーーパシャンッーーーー…
俺は足を止めた、今滝壺の所から水を弾くような音が聞こえた…俺はすぐさま息を止め忍び足で木の影に移動し滝壺へ目を向けた。
その瞬間甘い香りの風が吹いた気がした
最初のコメントを投稿しよう!