昭和45年…秋

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兄とは 6歳離れ 姉とは 3歳離れ で 末っ子と して この家に 産まれた。 兄は 跡取りとして 祖父が とにかく… 可愛がり どこに行くにも 連れて 歩いてたと 聞く 姉は 産まれた時 ママに そっくりだと 言う理由 だけで 祖母 と 祖父に 『可愛くない!』と 無視され パパとママが 溺愛して 育てていた。 そして 私は 産まれた時 から 『パパに そっくり だ!と 祖父と祖母が… とても 喜び 溺愛された けれど パパとママからは 愛される事が なかった』 不思議な兄弟だった! 部屋も 三人共に 別で 一緒に 遊ぶ事も 滅多に なかった。 欲しいモノが ある時は 兄は 祖父に 言う。 姉は パパに 言う。 私は 祖母に 言う。 家族で あって 家族で ない 家庭だった! 七五三の 着物を 白の 反物から 選び 3歳の 時は お宮参りで 作った 着物を 桜色に 染めなお し …100人近い人を 招待しての パーティー だったらしい。 幼稚園も 私立幼稚園で 毎日 お弁当を作って 貰い 朝は 祖母が 送ってくれた… 帰りは ママが迎えに… 来てくれて … 恵の母親は 祖母だと 思う人が 多かった!
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