昭和45年…秋

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祖母は 幼稚園の役員も していた。見た目が若かったせいか、本当に 私を祖母の 子供だと 勘違いしている人ばかりだった。 帰りは ママが迎えに来てくれる事が 子供心に 嬉しかった!ママは 毎日帰りに 甘味処に 連れて 行ってくれた。その時間だけが ママを独り占め 出来る時間だった。 寝る時も 祖父と祖母の間 に 挟まれ 寝ていた。 食事の時だけ パパとママ 兄 姉 の四人だけの 夕食だった。 ママは 余り料理が 上手ではなく パパが 良く台所に 立っていた。 パパが 座ると 食事が 始まる。毎日の 事だけど パパが 近くに 来るだけで 緊張する 食事してる時の マナーの 厳しさ 私は 毎日 怒られた。 どうしても パパが 居るだけで 緊張 して 上手に食べれなく なる。 気がついた時 には とにかく パパの 存在が 怖くて …… 口数は 少ない人だった けれど 態度に 出す。 姉は 何をしても 許された 兄もだ いつも 私だけ… 『パパは 私が嫌い』 と 小さい頃から 思っている! なるべく パパの側に 行かない 様に した。 ママは いつも 姉と一緒… 私は いつも 独りぼっち 大人しく 人形で 遊んで いれば 祖母は 誉めて くれた 毎日 決まった おもちゃ 屋さんに 私だけを 連れて行き 『なんでも いいから 早く選んで』 が 口癖… 欲しいモノなんてない のに… 毎日 『なんでもいいから 買いなさい』 祖母の 買い物の店は 決まってる。 魚屋は 近所の魚屋さん 肉は 浅草へ
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