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「結局、賊は毎日毎日毎日毎日毎日毎日現れては私達をこけにし、また、私達はこけにされているのです!」
頭を禿げ散らかし、いかにも金で成り上がりましたと言わんばかりの軍服を着た小肥りの男の怒声が会議室に響く。
何人もの人間が「むぅっ」と息をひそめた。
少佐以上の階級の人間がこの会議に出席する事を命じられている。
会議に出席している者は40代位の猛者や金で成り上がった者が主だっている。
その中で1人だけ、青年がいた。
場違いな程に若い。始めて会議に出席した者は必ず彼を退場させようとするくらいだ。
青年はひっそりと心の中で、(そんなことを言わせていないでさっさと対応策を決めれば良いものを…)と声を荒らげていた男を蔑んでいた。
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