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【ﾆｰｽﾞﾍｯｸﾞ】
ﾕｸﾞﾄﾞﾗｼﾙ2番隊艦隊“ﾆｰｽﾞﾍｯｸﾞ”
YZ-GT2000、全長270m、全幅236m、全高48m―。
ﾕｸﾞﾄﾞﾗｼﾙ最新鋭空中巡洋鑑である。
ｱﾒﾘｶ、ﾄﾞﾚﾙﾀﾞ州軍技術研究基地で密かに製作され、隠密作戦遂行を目的とされた戦艦であり、少人数部隊用のため極秘任務や速効戦に最適とされている。
それがここ、ﾕｸﾞﾄﾞﾗｼﾙ2番隊艦隊である。
そんなﾆｰｽﾞﾍｯｸﾞの艦橋には艦長をはじめ、各ﾊﾟｲﾛｯﾄ、管制官、操縦士がいる。
『あらっ、可愛い坊やだと聞いたわ。ﾙｰｸちゃん、ちょっと殴りすぎたんじゃないかしら？』
さっきから殴った拳が痛い。
じんじん、痺れる右手を軽く振ったﾙｰｸは見下すように操縦士の“ﾐｼﾏ”に言い返す。
『別に可愛かねーよ！…ただの生意気なｸｿｶﾞｷだったよ』
『あら、ﾙｰｸちゃんの短気さに怖じけづいたんじゃないかしら？』
『何だと、ｵｶﾏ野郎』
『あら、こんわぁあいっ』
口紅、そしてﾒｲｸをした男？
黄色の短髪で顔の骨格は男らしい長顔だ。
“ﾐｼﾏ”
彼女…ではない、彼がﾆｰｽﾞﾍｯｸﾞの操縦士である。
歳はちなみに三十路突入！
本人いわく、永遠の二十歳。
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