1217人が本棚に入れています
本棚に追加
/56ページ
Take:01
「将臣、いい加減起きて下さい？今日は朝から雑誌の取材に３ヶ月後に発売するfirstシングルのレコーディングと連続ドラマの撮影と…
「朝から煩ぇよ！このボケマネが…言わなくても今日の予定は頭に入ってる」
「そうですか。
なら良いんですが、もう時間もあまり無いので早めに用意を、お願いしたいんですけど」
ベッドの中で身を丸める将臣の耳元で、啓嗣が妖しく囁く。
すると将臣は、布団を高々に蹴り上げ、飛び起きる。
「なっ何すんだテメェ！朝から気色悪い事すんじゃねぇっ！沈めんぞっ！？」
両手を胸の前で交差させ、両二の腕を思いっきり摩りながら将臣は、嫌味な笑みを見せる啓嗣をキツく睨み付けた。
それでも啓嗣は笑みを崩す事なく、用意していた着替えを、未だに眉間に皺を寄せ、鋭い目付きをした将臣に差し出す。
「早く着替えて下さい？でないと……解ってますよね？」
「言われなくとも」
最初のコメントを投稿しよう！