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妹者「おっきい兄者、ほんとうにいえがでてくるんじゃ?」
兄者「ああ、このパソコンに不可能という文字は無い!」
兄者はパソコンを構えた…ってちょっと待て。
ナレーター「おい兄者、そのパソコンは使えなくなったんじゃないのか?」
兄者「ナレーターか。それが、奇跡的にまだ動くんだ。」
兄者はパソコンの画面を見せてきた。
…なるほど、確かに動いているが処理速度がかなり落ちていて至る所にウィルスらしき黒い点があるな。
つー「カコログごとウィルスを吸収してまだ動くとは恐ろしい体力を持つパソコンだ。」
兄者「ウィルスチェックをしたら、凄まじい数のウィルスが検出された…おそらくあと一つでも言葉を打ち込んだら本当に最期だ。」
ナレーター「じゃあ、打ち込む前にウィルスをデリートした方がいいんじゃないか?」
弟者「俺もそう提案したんだが…兄者は反対したんだ。」
兄者「…このパソコンは今まで十分過ぎるくらい俺の変わりに戦ってくれたんだ。だからもう休んでほしいと思ってる。」
ナレーター「…本当に使えなくなってもか?」
兄者「ああ、最後に一つだけ働いてもらって終わらせる。」
そう言うと兄者は流石家跡地に向き直った。
兄者「マイPC…今までありがとう。後はゆっくり休んでくれ。」
カタカタカタ
『SASUGAKE』
兄者「発動!」
父者「…おお!」
妹者「すごいのじゃ!」
さっきまで何も無かったところに家が現れた!
ガタガタガタガタガタガタガタ!!
兄者「な、何かパソコンが震え始めたぞ!?」
つー「兄者、パソコンを置いて離れるんだ! 何が起こるかわからない!」
兄者はつーの言う通り、パソコンを置いて離れた。
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