本当のエピローグ

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そんなラピュタのワンシーンを再現したかのような場面もあったが、食事は終了した。 その後、ギコとしぃは流石家に泊まることになった。 兄者、弟者の部屋 ギコ「いやー、美味かったなゴルァ!」 弟者「ああ、今日の夕飯は格別だったな。」 しぃ「私もあれくらい作れるようになりたいな。」 つー「最高だったな…兄者たちはいつもこんな食事をしていたのか?」 兄者「料理は特別だったが雰囲気はあんな感じだな。」 つー「そうか…。」 ギコ「明日からは、つーもその食卓に入るんだぞゴルァ。」 つー「あ……。」 しぃ「そういえばそうだったね。」 弟者「つー、今どんな気分だ?」 つー「…これからは、毎食が楽しみになりそうだ。」 弟者「そうだな、俺も食事が毎回楽しみだ。」 兄者「そうだな、食事の時だけは母者はおとなしいからな。」 母者「兄者、今何か言ったかい?」 ドアの向こうから母者の声がした。 兄者「い、いや何でもないぞ母者!」 ギコ「…凄い地獄耳だゴルァ。」 つー「弟者、母上は本当に一体何者なんだ?」 弟者「…とにかく常人を越えた何かということしか分からん。」 つー「(ワープストーンはこの家に落ちたらしいが、母上がいたから落ちたんじゃ…?)」 ごもっともな疑問である。 兄者「…とと、もうこんな時間じゃないか。」 しぃ「あ、本当だ。」 ギコ「そういえばもう眠くなってきたぞゴルァ。」 弟者「明日も復興作業があるしそろそろ寝るか。」 ギコ「そうだなゴルァ。」 つー「しぃは私の部屋で寝るといい。」 しぃ「つーちゃんの部屋があるの?」 弟者「ああ、実は新しく家を建てた時に部屋が一つ増えててな。」 しぃ「そうなんだ、じゃあつーちゃんお邪魔するね。」 つー「ああ、楽にしてくれ。」 兄者「じゃあお休みな、しぃにつー。」 しぃ「うん、お休み。」 弟者「お休み。」 ギコ「また明日なゴルァ。」 兄者「二人とも、電気消すぞ。」 カチッ こうして、4人と1人の冒険は終わりを告げた。 決して楽な道のりではなかったが、彼らは見事に冒険を成し遂げた。 それは、何のおかげだろうか? ギコの拳か? しぃの魔法か? 兄者のパソコンか? 弟者の頭脳か? つーの剣か? 答えは…
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