死にたい人へ

君が死んだ時

君がいなくなってから、
しばらく経った。

時々思い出す。

そしてまた、

どこかでまだ生きてるような…

そんな気がした。

私の目の前には、

普通の世界があって、

晴れの日もあれば、
雨の日もある。

上を見上げたら青い空。

部屋には錆びかけたゴミ箱や、古いテレビ。

道路の端に落ちた吸い殻や石ころ。

よく目にする当たり前のような世界。

君はもう、
こんな世界を見る事は無いんだね。

大好きな音楽も、聞けないのね。

ねえ知ってる？

君がいなくなってから、
また新曲が出たんだよ。

君ならすぐカラオケで歌いそう。

何だか不思議…。

君でも知らない曲を、
今、私が知ってるなんて…。