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真夏の太陽を全身で浴び、悠生は校庭のグラウンドを駆け回った。 無邪気な笑い声が青空に響き渡る。 同じ背丈の友とぶつかり合い、じゃれ合って、また笑った。 子供特有の甲高い声が混ざり合い、豊かなハーモニーを奏でる。 そんな光景を校庭の隅で太陽に向かってのびのびと育つ向日葵だけがただ、嬉しそうに見守っていた。 日がすっかり傾き、影が長くなってきた頃、校庭の端から悠生を呼ぶ声がした。 悠生はブランコから飛び降り、声の主の方へ一目散に駆け出した。 「お母さん!」 悠生は母親の腰のあたりに飛びついた。 「ほらほら悠生、お友達にバイバイしなさい。」 母親にそう言われ、悠生はまだ遊んでいる友達に大きく手を振った。 「また明日なぁー!!」 無駄に大きな声で叫ぶと、相手も悠生に負けないくらいの大音量で叫び返してきた。 「また明日ぁー!!」 いつまでも手を降り続ける悠生の手を掴み、母・奈緒子は歩き出した。
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