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「俺のファンクラブなんだからさ、俺の嫌だと思うことはやめて欲しいんだ」
俺がそう言うと、中村君は少し考えた後、こくん…と一つ頷いた。
ファンクラブ規則(改訂版)
1、変に敬語を使ったりせず、普通に接すること
2、名字でも名前でも好きな方で呼ぶこと
3、皆仲良く、制裁など以ての外
ま、こんなもんかな。
「じゃ、俺はもう行くから。他のファンクラブ会員の人達にも、今話したこと伝えておいてな!」
「え!?…もぅ、行っちゃうんですか?」
「え?うん。だってサイズも測り終わったし」
「……そぅ、ですよね」
中村君を見ると、悲しそうに俯いていた。
はぅあ!!
な、中村君の頭に耳が!
犬耳が見えるよ!?
しゅーん…って!
しゅーん…って垂れてるよ、耳が!!
も、もぅ……ダメだ!!
ガバッ!
「ふわぁ!?」
びっくりしている中村君には構わず、なでなでとひたすら頭を撫で回す。
はぁ~~、癒される……
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