頭打っタワー ~僕と悪寒と、ときどき脳震盪~

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「ふざけるな!!縁起でも無いことを言うな!本当にありうるんだぞ!」 と怒鳴った。 俺は驚きもあり、先生達が何と彼らに怒ったのか覚えていないが、そのような事を言っていたのだと思う。 俺も'死'という言葉が頭の中で何度も反芻し、涙が溢れた。 志半ばで13歳が一生を終えるなんて自分で言うのもなんだが、むごいと思える。 後からセバスから聞いた話だが、皆「大したこと無いんだろう」と思っていたらしいが、この事がきっかけで皆も重大に受け止めてくれたらしい。 「救急車が来るから。」と先生は激昂した表情から温和な表情になり俺に優しくそう言った。
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