頭打っタワー ~僕と悪寒と、ときどき脳震盪~

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「ボヌン!」 と言う音がした。 それと同時に視界が揺れる。 ドサッ… 気付けば俺は地面に倒れていた。 「あぁ、分かった…。地震か…。それにしても凄い揺れだったなァ」 地面に伏せながらとりあえず皆を見てみる。 皆は普通に素振りをしている。 「え?wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww何wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwリアクション無いの?めっちゃ揺れたやんwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」 だが一名、リアクションというか、顔面蒼白な同級生部員が居た。 「ハッハッハ!チキンめ!地震が怖いなんてお子ちゃまだな!よちよち」と言ってやろうと立とうとした時、 「ズキッ」 後頭部に激しい痛み。 不意の痛みに俺は再び倒れこむ。 何が何だか分からず、痛みを堪えながら首を動かし彼を見る。 そんな青ざめた顔をした、彼の右手には1kgくらいのマスコットバットが握られていた。
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