頭打っタワー ~僕と悪寒と、ときどき脳震盪~

7/15
前へ
/45ページ
次へ
ようやく皆も事態に気づいたようで、職員室に先生を呼びにいったりだとか、離れた場所で先輩達に状況を説明したりだとかしてくれた。 監督は何故か来ず、サッカー部の顧問の先生が駆けつけてきた。 ある一人の先輩も「○□×~!(先輩は俺の名字の呼び方を逆さにして呼ぶ)」と来てくれた。 そのある先輩だけは、個人的に好きだったので嬉しかった。 そして、女子ソフト部の顧問も何かを察したのか、俺らの集団に近づいてきた。 俺の瞳孔を見るや否や、2人の先生と先輩、そして同級生部員はシリアスな表情になり、俺もうっすら涙が出てきた。 すると不意に、まーくん(同級生部ry)が「メジャーでさ、おとさん死んだよな…。」と呟いた。 すると、カトンボ(同ry)がそれに乗っかり、「え、じゃあ、でにゅち死ぬんじゃねー!?」とか言い出した。 周囲も少しどよめいた。 俺は「笑えないんだよ糞が」と心で呟いた。 すると、俺の後頭部に添えていた先生の手ががピクッっとなった。
/45ページ

最初のコメントを投稿しよう!

15人が本棚に入れています
本棚に追加